Doll And Dolor

□Tres-Defecto
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そして恋次は、そのことを深く追及するほど好奇心は盛っていない。

呆れたように眉をしかめるだけで、特に深追いはしなかった。

「ったくよー。おめーにとっちゃ何もねぇんだろうけど、相当日番谷隊長も今イメージダウンしてるらしいし、個人の問題とは取れねぇって話も出てきてるぜ?」

「……珍しいっすね。阿散井副隊長がゴシップネタに食いつくなんて」

「何もなかったら俺もここまで知りやしねぇよ馬鹿。お前よく考えろ。日番谷隊長のイメージダウンはそのまま十番隊のイメージダウンにも繋がってるんだぜ? ってことは、流魂界のヤツらから見りゃ死神のイメージダウンにも直結するんだとよ」

「そりゃ大層な話っすね。ちなみに誰から聞きました?」

「……ルキアだ」

観念したように白状する恋次を見上げ、ふぅんと半田も鼻を鳴らした。

「ルキアさん、か……また壮大な心配性な人から聞いたんすか」

「否定は出来ねぇな」

に、と口角を上げてみせる恋次に、半田も緩く笑ってみせた。

言葉こそ冗談混じりな会話だが、その声や目は決して冗談なんかのものではない。
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