Futuro

□Cinco-fallo
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生まれて初めて父親(と言っても半ば別人)と育ての親みたいな人(と言っても以下略)を恨みながら、仕方なくアルコはこの大人二人の話を聞くことにした。

とりあえず、黒い人をアーサー、白い人をタリア、と言うらしい。そんで白い人が「艦長」とアルコは自分に念を押しておく。

「まず最初に言っておくけれど、あなたのことについてはこちらで調べさせてもらったわ」

「はあ……」

調べてもなんも分かりっこなくね? そんな疑問を抱きながらアルコは相づちをうった。調べてなにか分かるくらいなら、むしろこっちが教えていただきたい。

案の定、タリアはだけど、と嘆息まじりに続けた。

「どういうことかしらね。分からないことばかり出てくるわ」

「……つまり、私は質問されるためにここに来た、ってこと……、ですか?」

「そんなところよ。……それにしても、本当によく似てるのね」

ぱさ、と差し出されたのは数枚の紙束だった。それを受けとると、タリアも本題に入る。
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