Futuro
□Seise-Viaje
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だがしかし、今回ばかりはアルコにも言いたいことはたくさんあるのだ。
「じゃあ他に何て言えばよかったんですか? 生半可な嘘は見破られますよ。相手はエースパイロットだし」
「エースパイロットは関係なくないか? ──そうだな。ストレートに、今ここにはいない。どこか遠い場所にいる、とか」
「……やっぱりお父さんを殺してません?」
「嘘はついてないぞ?」
「きたよ大人の屁理屈」
「何か言ったか?」
「いや何も言ってないであります」
「そういうところばかりシンに似たんだな君は」
はあ、とアスランは眉間似たシワ寄せため息をついた。一体この人は何度ため息をつけばいいのだろうか。そんなことを考えながら、アルコは、それで、と話を変える。
「何でアタシを呼んだんです? あ、もしかして帰る方法が分かったとか!?」
「もしそんなことが分かったら俺は君をこんなところに呼ばずさっさとこんな面倒な世界から脱出する」
「ですよね」