銀魂book

□note.01
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「この女ですかィ?殺ってい?殺ってい?」
「……なんでてめえがいるんだ」



note.2



「最近、真選組の検挙すごいよね」
「まぁさすがに桂はてこずってるみたいだけど、テロは確実に減ってるよね」
「起こったとしても被害は最小限」
「やるよねぇ〜」
「…………本当にそうかな」

職場のお茶の時間。

ワイドショーで「またも真選組お手柄!」のテロップが踊っている。
その後ろでは金髪の子がピースしていたりする。
あれ、あの服装って助勤じゃなきゃ着れないんじゃ。
あのふざけた小坊主もということか。

それなら尚更頷ける。

特に深い意味を持たせて言ったわけではなかったが、自分の発言が周りの注目を集めてしまったようで、視線を一気に浴びることになった。

「どういう意味?」
「え、そのままの意味」
「いやいやいやまずいって、それはまずいって」
「どうして」
「あんたのその発言が鬼の副長に知れたら!」
「鬼でもあたしでも、法の下では平等ですから」

テレビ画面は既に次のスクープに切り替わっている。
慌ただしい世の中だ。

「『チンピラ警察24時』とか呼ばれてるの聞いたよ、あたしは」
「あーでも。うん。苦情も若干……」
「あんたまで何言い出すの!そんなこと言ってたら検察庁ごとフッ飛ばされかねな……」
「ほーら、結局みんな少なからず信用してないとこがあるんでしょ」

そう言って残ったコーヒーを飲み干し、マイカップを洗いに席を立つ。

「でも、さ、ほら。来るべき時が来たら裁判所なり検察なり警察なりが行動起こすでしょ」
「そうそう。それまではおとなしくしてたらいいじゃない」
「別にあたし一人でどうこうしようなんて思ってないけどさ」
「それがいいって。さーあと2時間だー」

それを合図に皆がそれぞれの個室に散っていった。

どうしようもないけど、もし困っているひとがいたら、それは見過ごせないんじゃないかな。
それは、蛇口と共に、せき止めた。


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