君がすべて

□君がすべて #6
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「…何でフったの?」


















「…別に」



















最近 蒼の口癖の 「別に」




















「あ…蒼哉って…」








あたしは勇気を振り絞り
聞いてみた
























「好きな人…いるの…?」
























TVの音だけが聞こえる












































「いるよ」

























「そっ… そっか…」






いるんだ…

















「お前は?」












「はっ?」




「いや… 俺らいっつも
一緒にいるけど恋愛の話とかしたことねぇし」









そういえば…

















「あたしは…あたしは…」

















いるよ 目の前に









































「……」











何か 今なら言える気が…


































「あたしねっ






「おー?(笑)」







「あたし… あたしはっ















































「ただいまぁ〜





仕事からお母さんが
帰ってきた













「あら 蒼哉くん来てたのね」



「あたしがアイス買ってくるように頼んだの」




お姉ちゃんがお母さんに
言った









「あら… また沙綾ったら…ごめんね 蒼哉くん」



「いえ」
















そして蒼哉があたしの
顔を再び見る






















「で?(笑)」








「――っ// なっ…何でもないっ








あたしは勉強道具を
持って自分の部屋に行った






























あたしったら…





















告白なんて…



























タイミング 悪すぎだろ









あたしのアホ



















お母さんが来なかったら
あのまま言っちゃう
とこだったよぉ(泣)








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