幸せの欠片
□幸せの欠片〜5〜
1ページ/7ページ
コンコン…
「お姉ちゃ〜ん?
お母さんがリンゴ切ったんだけどいるー?」
ドアの向こうから
早百合の声がする
「…今はいらない」
そう言うと早百合は
トントン…と階段を降りていった
昼間の出来事を思い出すと顔から火がふいたみたいに熱くなる
「…あたし…早瀬とぉ〜…」
…キスしました(°Д°)
そして抱きついちゃいました
ボフッ
枕に顔を埋める
「明日…学校で
早瀬とどんな顔して話せば良いんだよー…」
「おーっす!!
早川ちゅあ〜っん!!」
玄関で靴を履き替えているとお調子者が挨拶を
してきた。
「あ、おはよ…」
苦笑いで挨拶をする
「……ぉはよ」
お調子者の後ろから声がした
スッと顔を出したのは
やっぱり早瀬
「…あっ……
おぉ…はよーござイマス!」
「…フッ…なんで敬語なんだよ、アホ」
爽やかに大人っぽく笑う
「あれれー??
早川ちゃんと輝、なんかあったの?」
「なっ…なにっ…
なにもナイヨ!!!!」
ブンブンと頭をふる
「…昨日、キスしたんだよ
早川と」
.