君がすべて

□君がすべて #6
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観覧車から降りてきた
七美の顔は悲しい顔




そこから
想像ができた





















七美は蒼にフラれたんだって……

























その夜















「亜樹〜 アイス取って」


「自分で取りなよ」




お姉ちゃんはソファーに
横になっている





あたしはリビングの
テーブルで受験勉強







「あたし今 勉強中





「…はいはい」



お姉ちゃんがしぶしぶ
立ち上がり冷蔵庫まで
ノロノロと行った








「…無いしぃ〜



「じゃあ コンビニまで
行って買ってくれば?」


「暑いじゃん





…沙綾お姉ちゃん…?(笑)





「蒼哉に頼んで買ってこさせよっと



…蒼哉…(笑)



お姉ちゃんは鼻歌を
歌いながら携帯の電話張から 蒼哉 を探す








「蒼くん?アイス買ってきてぇ……え?良いじゃん別にぃ… 勉強教えてやるからさ





















































ピンポーン


「入っていーよー」


お姉ちゃんが玄関に向かって叫ぶ















「…沙綾俺をパシリに
使うなよ


蒼がリビングに入ってきた


「サンキューガリガリくんじゃんあたしの好みが分かってるね さすが蒼」





お姉ちゃんは蒼が買ってきたアイスに食い付く






「亜樹」


「ん…?」



蒼があたしを呼んだ





「お前も食うだろ?」



蒼がガリガリくんを
テーブルまで持ってきてくれた



「ありがとね。わざわざ(笑)」




「ほんとだよ(笑)」




蒼はあたしの前に座った



お姉ちゃんはアイスを
食べながらTVを見てる






「ちょーど勉強の息抜きしようと思ってたとこだったから別に良いけどな」




蒼はニカッと笑う




「沙綾のやつ、勉強教える気も最初から無かったってのも分かってたし(笑)」






……。























「……っておい?(笑)
何 ボーッとしてるん?」














「へっ?あっ…うん…」












蒼哉の顔に見とれてた





















なんて言えるわけない






















あたしはガリガリくんを
開けて頬張った










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