君がすべて

□君がすべて #7
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…って……





「蒼哉に告白するとか
無理だからっ










「何言ってんの自分の気持ちを素直に伝えるだけじゃない





学校に来て突然
夏希が言い出したから
焦った








「だって……い…今まで
幼馴染みだったんだよ
いきなり……その…」






「そんなこと言ったら
告白なんてできないの


「じゃあ 夏希はどうなのよ中野くんに告白しないの



「あたしは良いの



「なんでぇ〜(泣)」






「席つけ〜」






タイミング良く(?)
担任が教室に入ってきた




チッ… と夏希が軽く
舌打ちをする












むむむむ…無理だよ〜//






心臓 バクバクだ…//































「はぁ……学校 疲れた〜」




あたしは自分の部屋の
ベッドに飛び込んだ










でも……
夏希の言う通りだよね




告白しなきゃ変わらない…







でも 告白して
引かれちゃったら…
今までみたいに
蒼哉と普通に話せなくなったら…












「…いやだ…」






それだけはいやだった…












だけど…蒼哉はかっこいいからモテるし…





あたしは大きくため息を
ついた













ピンポーン










誰か来たみたいで
夕飯の支度をしていた
お母さんが玄関へ走る音が響く
























「蒼く〜んいらっしゃい待ってたのよ























…ん?
蒼くん……?





















「おじゃまします」
























あたしはベッドから
起き上がり慌てて
ドアを開けた


























玄関でゆっくりと
靴を脱いでいるのは
蒼哉だった



















蒼がゆっくりと顔を上げ
あたしと目が合う






















「よぉ 亜樹」




















ドキッ……



















眩しすぎるその笑顔に
あたしの心臓はドキドキしてうるさい



















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