Dear love

□Dear love 6
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嵐にすべてを打ち明けた、嵐と初めてキスをしたあの日から2日がたった






あたしは
着信履歴から登録されていない番号を探し出す








―プルルル… プルルル

























「…はい?」









「………。」








「……あぁっ……香奈…ちゃんだよね?」






そう、あたしが電話をかけた相手… それは桃先輩










「…はい……。そうです」






「どうしたの〜?こんな夜遅くに…」





時刻は夜 11時過ぎ











「やっと 嵐と別れる気になったの?…あ〜…それとも」






桃先輩は低い声で言った

























「フラれちゃった…とか?」

















そう言い甲高い声で笑う












「…明日……」





「…は?」






「明日…、駅の近くの公園まで来てくれませんか…?話があるんです」






携帯電話を持つあたしの手は震えていた
























「……クスッ……うん。良いけど?何時にしよっか?」




「…じゃあ…… 午後…1時に…噴水あたりで」






「…分かったわ。じゃあね
香奈ちゃん」




















ブツッ…― プーッ…プーッ…




















「…はあっ……」









あたしはベッドに身を放り投げた






電話をするのに30分ほどかかった

















嵐に言われた通りに
桃先輩に伝えた



















「……もう… 誰も傷付いてほしくない…。優花っ……
ごめっ…」






また 優花のことを思い出してしまい涙が溢れ出す














































午後1時

























「な〜に?話って…」




5分ほど遅れて
先輩がやって来た









「嵐と別れたのかしら?」










先輩は腕組みをした












「……あたしは…」





























一度下を向いて
桃先輩の顔を ギロッ と
見つめた































「あたしは
嵐と別れる気はありません」























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