LOVE☆LOVE

□LOVE☆LOVE
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「まさかね〜尚ちゃんと
杏奈が同じクラスだとは
ね〜 あ 尚ちゃんどんどん食べてね



「あっ はいありがとうございます」


一つのテーブルの周りに
お喋りなお母さん、
おとなしいお父さん、
バカな弟、
最近ボケたおじいちゃん、 あたし、……尚斗が
座っていた







「オカン何で今日は肉じゃなくて俺の嫌いな魚なんだよ



「うるさいわね さっさと食べなさい」



「……。」



「あら 尚ちゃん…お口に合わないかしら?」



「いっ いえ…食欲がないだけで…」



「だいたい…尚ちゃんってなんなのよ



あたしは叫んだ



「昔からそうやって呼んでいたのよ。あ〜でも大きくなったわね〜



……。



「尚兄









「…尚兄…?俺?」



弟はうなずく




「俺っ…弘幸ヒロユキヒロってクラスでは呼ばれてて〜…」



「あぁ… ヒロ?よろしく」


弘幸はニコッと笑う



「…で いつまでいるの」



あたしは不機嫌な声を出す



「親が海外から戻ってくるまでかな。」



そっ…そんなの…



「いつになるか
分かんないじゃん







「ズズッ…」



お父さんが味噌汁を
すする














「まぁまぁ いいじゃないずーっといなさいよ ね?尚ちゃん」



「ありがとうございます」



「……ごちそうさま」



「もういいの?杏奈」







あたしは食器を流しに
運び 自分の部屋に
閉じこもった


































…なんなの
何で今日会った男子と
家で暮らさなきゃ
いけないわけ



















あたしは近くにあった
クッションをドアに向かって投げつけた


























ガチャ…

















「あ」

















バフッ…















尚斗がタイミングよく
入ってきてクッションが
顔面に当たったのだ



















ナイスあたし(笑)




























「ってか…何の用勝手に女の子の部屋に入ってこないでよ



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