LOVE☆LOVE

□LOVE☆LOVE
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トントン…

















グサッ…

















「いったあああああい!!」








慌てて指を舐めた













〜っ…(泣)


やっぱり料理なんて



急にできるわけないよね…












あたしが今 作っているのは 優人のお弁当。










この前 優人のお母さんは亡くなっている…と
優人から聞いて



おもわず
あたしが お弁当作ってきてあげよっか と
言ってしまった















…料理もまったく
できない あたしが(笑)









「あ〜… でも優人のため!」






あたしは料理を再開した




















「朝からうるっせ〜な」








「いぎゃああああ!?」











あたしの頭に
尚斗の顔が乗っかってる









「びびっくりさせないでよ」





あたしは慌てて後ろを向く







尚斗の格好は
ダボダボな だらしない
灰色のジャージ、 今起きたのか髪の毛がぐしゃぐしゃ






「…あんた 顔洗ってきたの?」








「ああ〜? 今起きたばっかだし ふぁぁ…」





尚斗は小さなあくびをした






「だいたい 朝から何してんの。 まだ朝の5:30だぜ? あんたのお袋さんも
起きてねえじゃん…」







「見て分かんないの?」





あたしは尚斗を軽くにらむ






「お弁当よ!」






「…弁当? 自分の?」





「優人のだよ」





「は?何で」





…うるさいなぁ



「…何でも良いじゃん
邪魔 邪魔!」






あたしは しっしっと
手で追い払おうとした





「…これを優人に食わせんの?」





尚斗はあたしがさっき作ったコゲコゲの卵焼きを
指でさした








「……うっ うるさいな」








「卵焼きもまともに作れねえのかよ」






尚斗は「どけ」と言って
キッチンの前に立った








「卵焼きぐらい 作れるようにしろよな」






そういい 卵を冷蔵庫から取り出した





















―10分後










「うわ…」










熱々の 美味しそうな
卵焼きが完成♪






「すご〜… 尚斗、料理できるんだ…」





「これぐらい誰でも
できるっつーの」




「なっ…







いちいち ムカつくなぁ







「ふぁ… つーことで俺寝るわ… 7時に起きるわー」







そう言い キッチンを出ていった





「……意地悪なのか優しいのかわけわかんないや」









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