LOVE☆LOVE

□LOVE☆LOVE
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―3日前

「杏奈 今週の祭りどうするの?」



夕飯時 お母さんが
ご飯を盛りながら呟く








「祭り…?」


尚斗がカツを頬張りながら言った



「あっ 尚兄は知らないもんね!毎年7月にさ町内で
小さな祭りがあるんだ!!」


弟のヒロ(弘幸)が
ニコニコしながら説明する



「祭りって言っても
屋台なんてちょっとしかないわよね〜。まぁ、町内でやるものだから仕方ないかしらね。
で、杏奈どうするの」



「…なんで」


「夕飯とか済ませてくるのかってことよ。お母さんとお父さんは祭りに行くから」


「俺は友達と済ませる〜」





どうしようかな…
毎年 行ってるし
めんどくさいし…




「今年はパス!
家で何か食べる」



「そう?じゃあ尚ちゃんはどうする?」



尚ちゃん…(笑)
尚斗はこのあだ名が気に入ってないのかいつも
眉をピクッとさせる



「俺もパスします
あ、夕飯は全然気にしなくて結構ですから
コンビニで何か買ってきます」



「えええぇ!?
ちょっと! あんたも祭り行ってきなさいよ!」


あたしは慌てて尚斗の体を揺する





「あ?別に良いだろ」


「だだだだって…
それじゃあ 夜はあたしとあんたの2人きりってことじゃない!!」



尚斗はのんびりとお茶を飲んだ






「お母さんはそれで良いの!?可愛い娘が…この
狼に襲われるかもしれな…」


ガッ




最後まで言わないぐらいで尚斗に殴られた





「お前みたいな色気の無い女、だ〜れが襲うかよ」






ムッカ――――






「じゃあ、今週の金曜日は2人で適当に夕飯済ませてちょうだい♪」
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