Ｄｅａｒ ｌｏｖｅ
□Dear love 3
2ﾍﾟｰｼﾞ/5ﾍﾟｰｼﾞ
｢……｡｣
｢お前さ… 大きく勘違いしてるみたいだな…｣
……勘違い？
｢…何よ｣
｢どうせ桃に言われたんだろ？｣
｢どうせっ…？どうせって何よ
｣
｢俺と桃はもう付き合ってないから｣
｢…え？だって…桃先輩は｣
｢…まぁ… 付き合ってた時はあったけど… とっくに別れてるし｣
｢…本当？｣
嵐は私をまっすぐ見つめた
｢本当だよ｣
嘘をついているようには
見えない
｢そ…そっか… じゃあ…
桃先輩はどうして私に嘘なんかを…｣
｢…俺のことまだ好きなんじゃねえの？｣
…自分で言ってるし(笑)
｢嵐は？｣
｢ん？｣
｢嵐は…まだ…先輩のこと｣
｢あ〜 最初から本気で好きじゃなかったし あっちから言われて…付き合ってた期間もたったの１ヵ月だし最終的に俺が振ったし｣
｢１ヵ月
｣
｢あぁ｣
……｡
｢好きなやつができたって｣
嵐は電柱に寄りかかった
｢好きなやつができたって言って振った｣
｢好きなやつ？｣
｢お前だよ 香奈｣
.