Dear love

□Dear love 6
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予想どおり 先輩は
驚いた顔をしていて…

















「…あんたさぁ… 友達、裏切るわけね…?あはっ…
最っ低… 何なの?マジ ムカつく……」







先輩の顔は ひきつっていく















「……あんたもひどい目にあわなきゃ分かんないみたいね…?」













……え


















桃先輩がニヤリと笑うと
後ろから足音がした












振り返ってみると
数名の 体格の良いガッチリとした男が……













一人があたしの腕をつかむ










「…いやっ…離して









「痛くしないからね〜



「大丈夫







あたしの腕を思いっきり引っ張り、何やら車に入れようとしている











「……っやめっ…」










「遅いわ。別れれば良いことを… ははっ…ほんと…あんたってバカだね」








桃先輩はそうつぶやき
男たちに
“好きにやっちゃって
良いよ”とだけ言った

















「…いやあっ







「静かにしろよバカ女」








そう言い 男があたしの
口を手でふさいだ












「ん〜











いやだよ……
















嵐… 嵐… 助けて…









































ガンッ……




「っ……







何か鈍い音がしたと
思ったらあたしの口をふさいでいた男がよろけた










「………」





































「俺の女に 手ぇ出すな」






























あたしの目の前にいたのは嵐だった

























「あらっ… 嵐…」
















嵐は 次々と男を殴って、蹴って 男は怯んでいった
























全員が 怯んだところで
嵐は桃先輩のところへ向かう








嵐は桃先輩の服を
ガシッとつかみ、顔を近付けて大きく太く低い声で言った




























「これ以上 俺の女 苦しめてみろ… タダじゃおかねぇからな…」




















桃先輩はその場に
座り込んでしまった





















「行くぞ 香奈」









嵐はあたしの手を引っ張った















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