Dear love

□Dear love 11
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「香奈!!」




駅前の大きな噴水の前で
待ち合わせした あたしと優花




「ごめん!待った?」





だけど、今日は2人で買い物じゃない





「ううん♪今来たところ!ねっ!潤♪」


優花が後ろをパッと振り向く




「うん。」




優花の後ろにいたのは
潤くん





優花の彼氏だ



爽やかでイケメンな潤くん


そして、








「近藤…だっけ?」



あたしの後ろから低く男らしい声がする



あたしの彼氏、嵐


「あ…香奈ちゃんの彼氏の?俺ら、同中だったよな!」


「そだっけ?」


「2年のとき、同じクラスだったよ」


「…ん…?」


「覚えてないなんて…
寂しいな(笑)」




潤くんが冗談で泣き真似をしたのを見て、優花がくすっと笑った



「ちょっと嵐!!
同じ中学の人のことくらい覚えてなよ!」


「ん…」


「“ん…”…って…」



呆れてため息が出た




「まぁ、良いや!
改めて、よろしくな!嵐!」


「わりぃな、思い出せない」


「いーって(笑)」




嵐が眉間にシワを寄せたから なんだか可愛く見えた






今日は 優花と約束していたダブルデートの日






「じゃあ、とりあえず
お昼食べにいこっか」


「そーだな!」



あたしが言うと潤くんが
賛成した













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