小説2

□折花攀柳
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【折花攀柳】
※正臣のドS調教が完成した結果がコレだよ。
※マセオミなんてレベルじゃねぇぞ!
※大人+マフィアパロという超身内ネタ
※臨也さん可哀想
※多分msiz



「うーん、どうしたものかねぇ…」
オレはダラーズの運び屋姐さんから送られたお届けものを、ただ呆然と見詰めるしか無かった。
「てか何かコレ、囚われのお姫様みたいじゃね?ヤッバ、萌えてきたー。」
軽い笑い声混じりにオレは独り言をお届けものに言い聞かせる。お届けものは「そんな事言ってる場合か」と言わんばかりに鋭い目付きでオレを睨み付けて来た。その眼差しには明らかに怒気が込められていた。
「解りましたよ、とりあえず轡は外してあげますから。」
そんな目で睨まれても、はっきり言って全然怖く無い。何故なら相手は手首も足首も荒縄で確りと縛られている。多少力がある人間なら頑張れば自力でほどく事も出来そうだが、生憎そんな力は何処にも持ち合わせていなさそうな細腕。十分暴れたあとなんだろう。くっきりと縄の痕が残っている。
猿轡を外された口から直ぐに出た言葉は、拍子抜けする程予想通りな言葉だった。
「一体…どうするつもり?こんな格好させておいて…。」
「やだなぁ、別にオレが縛ったワケじゃ無いですよ。指示したのはオレだけど。」
「同じ事だよ。
それで、裏切りの代償にけじめをつけろって言うの?爪剥いだり指に釘を打ったりするつもり?」
でもそのあとの言葉は、自分がこんな状況に晒されてるとは自覚していない様な冷静なものだった。彼の顔にはそれらしき余裕めいた笑顔まで浮かべられている。やっぱり、この人はこうでないと。
「ちょっとちょっと、臨也さんじゃあるまいし、そんな鬼畜行為オレには出来ませんって。第一、一番けじめの無いオレが部下にけじめつけさせる何てアンフェアじゃ無いですか。」
芋虫の様に床に蹲る臨也さんと目を合わせる為にその場でしゃがんだ。人に見下される事を嫌う彼へのちょっとした気遣い。
「つっても、「反省してるならもう良いですよ」と言って直ぐに解放してあげる程優しい将軍でも無いんでね。それなりの代償は頂くつもりです。」
普段話している声より少し低い調子で言った。目の前の臨也さんはそれでも余裕ぶっこいた表情で辺りをキョロキョロと見回している。果たしてオレの話しをちゃんと聞いてくれているのかさえ怪しく思う。まぁそんな事は大して気にしない。
「だけどさっきも言ったように、オレは其処まで鬼畜になれない。爪剥ぎとか釘打ちとか、見ているオレの方が痛くて泣きそう。それにオレは綺麗ものはあまり汚したく無い主義なんです。折角綺麗な臨也さんの体は成るべく汚したく無いんですよ。」
シルクで出来てるみたいな臨也さんの白くて冷たい頬を人差し指で撫でる。本当に、この肌の白さと美しさには全国の女の子達が嫉妬せざる得ないだろう。
臨也さんは「くすぐったいから止めて」と言うように顔をそっぽ向かせてオレの手を振り払った。今日は一段とツン度高いなぁ。仕方無くオレは立ち上がり、臨也さんの周りを歩きながら話を続けた。
「だから、其処は飽くまでオレらしくいこうと思います。」
「はぁ?」
訝しげに臨也さんはオレの顔を覗き見る。オレは目一杯の笑顔で言ってやった。
「オレ、性拷問っていうのに憧れてたんです。」
冷たい沈黙。
予想はしていた反応だ。
「でも生憎、三角木馬とか鞭とか蝋燭とか全然持って無いんですよ。だから直ぐには出来無いんだなーコレが…。」
「ねぇちょっと待って、君の話しの意図が全く解らないんだけど。」
鬼畜になれないとか、綺麗な体を汚したく無いとか、そういう発言と全く矛盾しているじゃ無いかと、問い詰めたいところだろう。確かに我ながらツッコミどころ満載な発言だ。
でももうどうでも良い。自分で自分が何を言っているのかさえ、今のオレには理解出来ていない。
「でもね、凄く手っ取り早い方法がありますよ。何だか解りますか?」
臨也さんは答えようともしない。
「一番手っ取り早い性拷問、それは輪姦です、よ。
とゆー訳でカモ〜ン、オレの可愛い部下達ぃ!」
特に前もって打ち合わせしていた訳では無い。ただ、裏切り者の情報屋の処分がどうなるか気になって、こっそり部屋を覗いていた奴らを呼びつけただけ。
それでも部屋を覗いていた奴はざっと5人は居る。うん、輪姦するには丁度良い人数だ。
「ふざけるな!」
臨也さんは漸く焦りが籠った声をあげる。恨めしげにオレの目を睨む。
「まさか、本当にやらせる何て事無いよね?だってそんな事したって誰の利益にも」
「やだなー臨也さん。誰得オレ得ですよ。オレ、一度で良いから臨也さんがレイプされるところ見てみたかったんですよねー。」
「ちょっと…正臣くん、待って…」
臨也さんはオレの部下達に服を脱がされながらも笑っていた。笑って焦りを誤魔化そうとしているのがバレバレだ。其処までして余裕の無い表情を見せたく無いのか。そういう意地っ張りなところが本当に可愛い。
オレはすぐ後ろの机に腰をかけながら、ポケットの携帯を取り出した。画面を開いて直ぐにカメラモードにする。
「んじゃ、オレは撮影係に専念しますんで。」
「はっ?撮影って…」
「当たり前でしょ、記念すべき臨也さんの初公開レイプですよ。これは映像を残す他ありませんって。」
「意味解んない、サイテー…君ってそういう趣味あったんだ。」
「臨也さん限定です。女の子がレイプされるのは大嫌いですよ。強姦魔とか全員死ねば良いと思います。」
「じゃあ君も死んで。」
部下達はオレの指示待ちと言った具合に、服を脱がしきり体を固定させ、準備万端と言った様子。
ムービーモードにして、画面を横にし、丁度良い角度までズームさせる。よし、オレも準備万端。
「よーしお前ら、よく我慢したな。じゃあもう始めて良いよ。」
撮影開始ボタンの電子音が鳴り響く。
「わっ、ちょっと待っ…」
「あ、因みに容量満タンになるまでヤッて貰うから。よ・ろ・し・く!」
「最低!この、変態!」
「あはは、誉め言葉です。」
その言葉を最後に、臨也さんとは会話が出来なくなった。
いやー、それにしても最近の携帯カメラの性能の良さは馬鹿に出来ない。ズームしても画質は粗くなる事は無く、目で見たままの鮮明な景色が広がる。あ、オレがこの前つけた太股のキスマークまでばっちり映ってる。
しかしまぁ、何でこうも臨也さんが犯されてる状況ってのは萌えるんだろう。あの常に人を見下してる感じの顔が苦痛と屈辱に歪むのが堪らない。他人を侮辱する言葉しか出ない口には、今は好きでも無い男の性器が押し込まれてる。最初こそは嫌がったが、口に入れられた以上はちゃんとしゃぶってくれている。
ふふん、オレの教育が良いのかもな。
しかしまぁ、あの人って本当に淫乱なんだなぁ。オレ以外の男ともヤッた事あるのは知っている。もしかしたらこうやってまわされるのは初めてじゃ無いかも知れない。それにしたって、始まって数十分後でこんなにもあっさり堕ちきるのはどうかと思う。
こうやってぼんやりと眺めている間にも、もう入っている男が変わっている。顔にも既に何回かブッかけられた後だろう。濃度の違う精液が白い顔を更に白くしていた。漆黒の髪にも白く点々とした染みが。
あの強い眼差しを秘めていた目も、すっかり光を失い今やただ快楽に溺れているだけの僕の目。それはそれで色気があるけれど。
ああ、また体位が変わった。体位変えられると画面に映すの大変なんだよ。必死にレンズに臨也さんを捕まえようとした瞬間、

視線がぶつかった。レンズ越しにでは無く、オレの瞳直接に。
あー、うん、そういう目で見られると困る。そんな、欲深い目で見られるとね。やっぱりオレはあんたに甘いかも知れない。少しねだられると直ぐに甘やかしたくなるんだ。
まだ容量が半分以上ある中、オレは撮影を終了して画面を閉じた。
「悪い、もう御開きにしてくんないか?」
部下達は驚いた目で此方を見た。まだまだこれからでしょ?みたいな視線。そりゃそうだろうな。しかし男達に囲まれた臨也さんはすっかりぐったりとして息も荒い。
「何言ってんすか将軍、今から第2ラウンドっすよ。」
「ああ、何なら将軍もヤ―――」
激しい打音が部屋に轟いた。オレが部下の一人を蹴り飛ばした音。蹴り飛ばした者は背中を強く壁に打ち、蹴られた腹を苦しそうに捻る。
重い沈黙。何故だかその沈黙が心地好い。
「聞こえなかったか?
臨也さんから離れろって言ってんだよ。」

―――

臨也さんのトレードマークでもある黒いコートは何回も奴らに踏まれて随分みすぼらしい感じだ。それでも何も着せていないのは流石に可哀想なので、体液に包まれた臨也さんの体に被せてやる。
さて、どうしようか。
とりあえず体を洗ってあげたいけど、此処からシャワー室は意外と遠い。今歩かせれば確実に途中で色々溢れる。先ずは中の処理をしてやろう。何回も出されたみたいだし。
指で掻き出すのが妥当だろうけど、今オレの目に偶々良い道具がついた。机の上にさっき食べたアイスクリームのカップとスプーンがそのまんまだった。スプーンを手に取り、匙の頭から後穴に侵入させる。
「ん、あぁっ…あっ」
臨也さんは苦しそうに息を漏らしながらオレの首にしがみついてくる。邪魔だなぁと思いながらも更に奥へ奥へスプーンを進める。
「ひぅ、あ、あぁんっ」
苦しそうなのは最初だけだった。あとからスプーンという異物にまで快楽を覚えたらしく、淫猥に喘ぐようになった。スプーンを動かせば動かすほど、粘膜の擦れる音がする。ぐちゅぐちゅと精液と粘膜が混ざって中に滞在してるのが解る。奥の方からゆっくり精液を掻き出した。精液は面白いくらいどんどん出てくる。スプーンはすっかり真っ白に染まって精液と共に出てきた。
「ったく…どんだけ出されちゃったんですか。」
「ま、さおみ…くん…」
「ん?」
そんな弱々しい声で呼ぶなんて珍しい。思わずオレにしがみついたままの彼の顔を覗き見た。
「……っ…」
言葉は無かった。ただ、揺れる漆黒の瞳だけが全てを伝えてくれた。
果ての無い慾情。
「ほんと、あんたってサイテー。」
毒を含めてオレは吐き捨てた。そして固く冷たく、未だに精液の水溜まりが残る床に臨也さんを押し倒した。
「あんだけ犯されたのにまだ足りないんですか?発情期の猫じゃあるまいし、
本当にもう…」
何処までも欲望に従順で、自分勝手で、欲深くて、最低な人間だよあんたは。
でもまぁ、そんなあんたに溺れているオレもおあいこって事で。


Fin.


ドS将軍正臣を書きたかっただけの小説。
元は身内用小説だったので設定解りづらかったらごめんなさい。

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