Fantasy BOOK

□もしも、
1ページ/3ページ


「ギャー!!」
クラウドの悲鳴は、美しくさえずる小鳥達をざわめかせた。
「セフィロス、あんた俺に何を飲ませた!?」
「おはよう、クラウド。いい目覚めのようだな。」
ククッと笑うセフィロスにクラウドは
「どこがいい目覚めだ!!こんなことするのあんたしかいないだろ!」
と叫んだ。それもそのはず。朝起きるとクラウドにはあるはずのない膨らみが二つあり、あったはずのモノがなかったのだ。
「それに体小さくなってるから…」
服がない。
「では俺のを着れば、」
「それだけはいやだ!!」
セフィロスの服は大きすぎてワンピースになるだろう。しかも丈はギリギリ。そんなもの着たらセフィロスに襲われる対象、となるのは確実だ。
「おっと、こんなところに。」
セフィロスが持っているのは真新しいベビードールと下着、ネグリジェ。
「確信犯だろ…」
もう反論するのに疲れたクラウドはセフィロスに言われるがまま完全に女性の服を着せられる。
「完璧だな。」
セフィロスの声にふと顔をあげると目の前に鏡が置いてあった。そこに映る自分の顔がなんだかいろいろデジャヴュな気がしたが、もう気にしない事にした。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ