Starry Sky
□泥沼にまみれる
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貴方は優しすぎる、甘過ぎる。私にとって貴方のそれが何れ程愛しいか、知ってる?
もしも、貴方が私に優しくしてくれなくなったら、私はどうすればいいか分からなくなる。もしも、貴方が私に甘くならなくなったら、私は泣いてしまう。
それこそ息が出来ない。苦しくなる。心の窒息死。
彼の肩に頭を乗っける。一瞬だけど間が空いて、今度は私の肩に優しい手が抱き締めるように置かれた。
大切なの。大切すぎるの。貴方の優しさを失うなんて、怖くて仕方なくて考えたくもない。
苦しい。苦しいよ。
早く、助けて。
「どうした?何かあったのか?」
「錫也…」
どうか、どうか。
「どこにも行かないでね」
「行かないよ」
ああ、泥沼。
(怖くなったなら、いつでも頼ればいいよ)
(うん)
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