Starry Sky

□ティータイム
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「マズイ」
「じゃあ飲まなくていいです」
「うん。いつ飲んでもマズイ」
「何回も言わなくていいです!」

二回しか言ってないだろ〜って笑ながら答えると、こいつは「淹れるたびに言われるから何回もなんです!」と強めに言った。怒ってるってのは分かるんだけど、可愛いだけだぞ?なんて。

しかしインスタントコーヒーをここまで不味くできるとは、すごい才能だな。今度いつも一緒にいるオカンに徹底指導してもらった方がいいんじゃないか?そういや、星月先生も言ってたなぁ。『あいつの淹れる茶はいい目覚ましになるんだ。』分かる気がしますよ、先生。いやあ、マズイマズイ。

「会長、顔にもマズイって出てます」
「お、そうか。そりゃ悪かったな」
「全然悪いと思ってませんよね!?結構ショックなんですよ!」
「あーはいはい」

ズズッと例のマズイコーヒーを一口。苦いというか渋いというか、カカオ出過ぎ。おーい、誰か颯斗か東月オカンを連れて来てくれー。
とか言いつつ飲んじゃうのは、やっぱりこのコーヒーが好きだから。











何より
お前が
好きだから。









(何笑ってるんですか?)
(いや別に、何でもない)
(…変なの)







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