Starry Sky
□狂
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狂って、狂って、狂ってしまえばいい。君は僕に恋して、僕を愛して、愛し抜いていればいいんだ。
淫らに泣く君を見下ろして、僕はこの上ない愛しさを抱く。守り抜かれていた姫を拐う魔王になった僕。禁断の恋、なんて大袈裟だけど、そんな気分だ。
「郁っ…」
「なあに?」
「郁っ…郁…」
「だからなあに?」
何で僕の名前を呼ぶのかなんて分かりきってる。だってたった一つなんだ。
でも僕は意地悪だから君が言うまで問い続けるんだ。
君は好きでしょう?僕の意地悪。
顔を赤らめて、濡れた瞳で、汗を伝わせて、なんて愛しいんだろう。
「愛してるっ…」
「…うん、僕もだよ」
さあ、愛し合おう。
さあ、愛に溺れよう。
愛し君。
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