旧DQ

□ある日の宿屋〜ゼシカサイド
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いつも思うんです。

なんでこんなにこいつ等は馬鹿なんだろう…と。



「ゼシカぁ〜」

やる気の無い 暗い声が私を呼ぶ。

「…何かよう?ククール」
振り向くと顔を押さえたククールが涙目で立っている。


「…エイトに殴られたんでしょ?どうせ。」


「…うん」

…これで何度目だろうか? 何かある度にククールかエイトが涙目になりながら私の部屋に尋ねてくる。
特にククールは普段なら絶対に見せないような何とも情けない顔をしている。 俗に言う『ヘタレ顔』というやつだろうか。


「何してるの…まったく…どうせエイトに無理意地させたんでしょ!?」

「…うん」

ヘニャッとククールはしゃがみ込んで、膝を抱えうつむいている。

「自業自得でしょ!?いつもいつも言ってるでしょう!まったく…!」

これもいつもの事。私はククールを叱る。本当に何度目だろう?毎回毎回…こいつは飽きないのか。まったく…。


「ほらっ!謝ってきなさい!」

そういってドアに向かって指をさすとククールはトボトボと歩いていく。
まるで叱られた後の犬のようだ。






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