テニスの王子様
□願い事
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「丸井せんぱーい!先輩は短冊に何書いたんスか?」
キラキラと瞳を輝かせ、やって来た赤也。
本日は七夕、ということで、幸村の命令で真田が持ってきた笹が装飾され、部室に飾ってあるのだ。
「あー?」
気だるそうに手元にある短冊を見せるブン太。
ーケーキいっぱい食えますよーに!
ブン太らしいといえばらしいのだが、赤也は納得いかないようで…
「なんなんスか、これ!」
「何って、短冊だろぃ?」
そう真顔で答えるブン太。
「そうぢゃなくて!付き合って初めてのイベントなんスから…もっと、こう…」
ごにょごにょと語尾を濁らす。
「そういうお前は何書いたんだよ」
言いつつ赤也の短冊を奪い取るブン太。
「あっ!」
ーブン太先輩とずっと一緒にいれますように!
と汚い字で綴られていた。
気まずそうにしている赤也の額を軽く小突くブン太。
「ばーか!」
そう言いながらも赤也の短冊を笹に結わい付ける。
「こんなの書かなくても俺らはずっと一緒に決まってんたろぃ!」
そう言いニカッと笑うブン太に、赤也は頬をを紅く染めた。
(ていうか先輩、そんな低い位置ぢゃ天に願い事届かないっスよ?)
(…お前マヂ死ね。)
七夕記念!撃沈