テニスの王子様
□秋
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こんな気持ちになるのは、秋だからなのか。
それとも隣にいるのが芥川だからなのか。
正直よくわかんねぇ。
木々の葉の色も変わり、すっかり秋が濃くなった10月。
俺はどうにもこの時期は苦手でしょうがない。
なんか、雰囲気に流されるっつーの?
切なくて、淋しくて、泣きたくなる。
「丸井くーん?どうしたの?さっきから元気ないね?」
そう言いながら俺の顔を除き込む芥川に、思わず胸の辺りがグッとなった。
やべー、泣きたいかも
じわり、と目尻に浮かぶ涙。
それに気付いてか否か、芥川は手を差し出した。
「丸井くん。手、つなご?」
そう言った芥川は満面の笑みで…
俺は、差し出された手をゆっくりと取った。
秋は無性に泣きたくなる。
切なくて、淋しい季節だけど、隣に暖かい温もりがあればそれでも幸せだと思った。
「ありがとな、…ジロー」
(そっと呟いた声は秋風に拐われて…)
(心臓がグッとなるのは秋だからか、)
(それとも…ー)
初のジロブン\(^^)/
撃☆沈
ジロブン好きだがジロちゃんのキャラがいまいち掴めない…´`