お題
□平行線をたどる日々
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仁王とケンカした。
理由なんてもう忘れてしまったほどくだらないもの。
多分悪いのはわがままばかり言ってる俺。
分かってても俺から謝るなんて出来ないし、結局は何日経っても平行線。
でもやっぱ仁王と話せないのは辛くて、寂しくて…
「なんじゃ、ブン太…俺のこと嫌いなんぢゃなかったのか?」
気付いたら仁王の所まで来ていた。
「ば、ばか仁王!早く謝りにこいよな!」
微かに視界が歪んだ瞬間、仁王の冷たい手が頬を撫でた。
「ブン太、…すまん」
「さ、寂しかったんだからな…っ」
勢いに任せてそのまま仁王に抱きついた。
(本当ブンちゃんは可愛いのぅ)
(可愛いとか言うなよぃ!仁王なんて嫌いだ!)
((あ。…))