おいしいとんこつラーメンの食べ方
レイ「・・・・え??告・・白しちゃえば、いいじゃ、ん?」
レイはずるずるっとらーめんを啜って、レンゲでとんこつスープをすくった後にルハンを向いた。
ルハン「無茶言うなよ」
レイ「こら、クリス、紅ショウガ入れんな」
クリス「無理」
3人は今、ラーメン屋のカウンターに並んで座っていた。
おいしいとんこつラーメンの店で。
奥から、クリス、レイ、ルハンの順に座っていた。
レイが、クリスに入れられる紅ショウガを、彼の器に返す作業を繰り返してると、
ルハンがこしょうを足してからレイを見る。
ルハン「おまえたのしんでんだろ?(真顔)」←年上
レイ「たのしんでるよ?(真顔)」←年下
クリス「まぁまぁ!まぁ!」
見つめ合ってる2人を見ていたクリスが、レイの器にまた紅ショウガを全部入れ直して、2人の間に割って入った。
ルハン「イ-シンには関係ない」
レイ「じゃあなんで一緒にラーメン食いに来たの?」
ルハン「それは・・」
クリス「おれがおごってやる、っつったからだよ?、なぁ?」
レイ「クリス、」
ルハン「そうだよ。隊長がそう言ったから」
ルハンはそっけない態度でそう言って、ラーメンを口に入れた。
レイ「お前素直じゃないなあ〜〜」
クリス「彼女が別れないと思ってんだろ」
レイ「だから付き合ってないんだって!」
レイが自分の器に入った2人分の紅ショウガに気が付いたころには、クリスはもう自分の器を空にしていた。
ルハン「娼婦の女なんて本気になる方がどうかしてるよ」
レイ「おまっ本気になっちゃってんじゃん!」
ルハン「なってな、
クリス「おじさん、杏仁豆腐!」
レイ「聞けよ!」
レイを挟むように2人が両脇に座っているので、レイは右を向いたり左を向いたりする。
しぶしぶクリスの分の紅ショウガを食べている横で、クリスはもうおじさんから、冷蔵庫から取り出した杏仁豆腐酢橘添えをもらっている。
ルハン「レイが羨ましいよ・・・」
レイ「・・え?」
だから。クリスの方を向いていたレイは、彼のその言葉を聞き逃してしまった。
ルハン「ぼくも杏仁豆腐食べようかな〜」
おじさんを探すように遠くを見つめるルハンの横顔を、まだ器に半分以上麺を残したレイは見つめたまま固まって。
結局店を出たのは、深夜3時過ぎになってた。
ルハンはあれから何も話さなくて。
結局彼の恋の悩みが解決したのかは、謎だ。
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