SHINeeの自由帳
□ひとりとひとつ〜ジョンヒョンと擬人化編〜
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ひとりとひとつ〜ジョンヒョンと擬人化編〜
(テミナ解説)
「内緒だけど。ジョンヒョンにはやばいもんが"ツイテル"。つてるっていうか、持ち歩いてる。そいつは日本人だけど、呼び方はヌナ。ジョンヒョンが、そー呼んでた。ついてたのか、つけたのかは、知らない。とにかくやばい。どんくらいやばいかっていうと――、
そいつは日本につくと"人型"になる。」
【ひとりとひとつ〜ジョンヒョンと擬人化編〜】
やばめのあいつが人型になったのは、何度目かの日本公演の時だった。
日本に何度か来られるようになった俺たち。
ジョンヒョンはやたら日本が気に入っちゃって、街に買い物に出かけた時に、
日本製の携帯電話を買ったんだ。
それがきっかけ。
ジョンヒョンは真新しいその携帯がすごい気に入っちゃって、そこまではよかったんだけど、それを持ってはじめての来日の日――。
部屋割りを済ませたホテル。自分の部屋に荷物だけを置いて、隣の部屋でミーティングをしてたんだ。
少し遅くなって、荷物を解こうって、各自部屋に入った瞬間、
ジョンヒョンの部屋から、
「きゃ〜〜!!おっとっけ〜〜!!!」
って、叫び声が聞こえたんだ。
とうぜんみんな「なになに??」
って話になったよね。だって、開けたジョンヒョンの部屋に女の子が居たんだからさ、ベッドの上に。
オニュ…は、まぁ、ぽかんとしてたけど、ミノも固まってたし、俺もヤジ飛ばしたりしてたら、真顔でキーが言ったよね。
「も〜なんでそう、ジョンヒョンは女の子に部屋の番号とか教えちゃうの?」
「違う違うっ!!」
ジョンヒョンは必死で誤解だって、弁解しようとしてたけど、そんなこと誰も信用できないよね。
そん時の出来事っていうのは、また話すと長くなるからここでは言わないけど、
とにかくその時から、彼女はジョンヒョンと一緒なわけ。
寝食(いや、食べないけど)を共にしてるうちにじょじょにメンバーとも溶け込めてきて、ヌナはとっても仲良しになったんだ。
ヌナはとっても万能で、日本語も喋れるし、韓国語も喋れた。
おまけにジョンヒョンしか知らない秘密のこととかも知ってて。
僕たち…(主に俺とか)が、かなり重宝して楽しんだ。
ツアー中、日本にずっと居たんだけど、その途中くらいからだったかな。
夜中になると"聞こえ"だしちゃったんだよね、"アレ"が。
「…あんっ…あっ…、だめっ……・・・、
ヌナ…っ!」
・・・まぁ、ジョンヒョンの方だったよね。←
その日の夜から緊急会議。
さすがに1日目で止めなかったけど、さすがに3日続いた時は、
…俺がブチ切れたよね。(^ω^)
※隣の部屋
キーとも相談して。ミノは最後まで渋っていたけど、
彼女をここにずっと置いとくのはやっぱ危険ってことになった…っていうか、したんだよね。
(っていうか、3日間楽しみにしてたのにジョンヒョンの声しか聞こえないっておかしいでしょ)
そんなわけで、身元もわかんないけど、彼女を明日警察に引き渡すって言う話になったんだ。
ツアーの最後だったから、いちお彼女には最後に見てもらおうって話になって、ステージの横の椅子に座っていたのを見たのが、
僕たちが"彼女を見た"さいご。
ステージを終えて帰ってきた時には、
椅子の上にはここ最近失くしてたと思っていたジョンヒョンの携帯電話がぽつんと置いてあった。
ジョンヒョンはそれからしばらく落ち込んでたりしたけど、
少しずつ元気を取り戻して…
相変わらずその携帯を、"彼女の形見"のように大事にしてた…ある日。
また、日本に行ける仕事がやってきたんだ。
ジョンヒョンは朝から上機嫌。
「そんなにすぐ会えるとか期待しない方がいいよ」
と、横のテンションについていけない俺。
「でも、日本に行くって、すごい確率があがると思わん?」
「思わん」
「………」
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