SHINeeの自由帳

□【ヌナ】〜ジョンヒョン、ミノ短編〜
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「ジョンヒョン!」

「ジョンヒョン、」

「ジョンヒョン・・・・・」



そう言って、名前を読んでくれた彼女は、もういない。







【ヌナ】




ジョンヒョンの彼女は、かつてとても彼にべったりだった。

何をするにも「ジョンヒョン、ジョンヒョン、」と彼の名前を呼んでた。


まわりからは、ジョンヒョンが過保護すぎるんじゃないかって思えるほどで、


彼女が、ジョンヒョンがいなくちゃ何もできないんじゃないかって、



心配した。


そんなほどだ。



だから僕たちは、








彼女がジョンヒョンから離れていくなんて、これっぽっちも思ってなかった。





傷の癒えないジョンヒョンに、僕の彼女が声をかけた。


まだ、彼女…ってわけじゃないけど。


彼女っぽい…


かのじょに、したい…



そんな関係。




僕たちの関係はとてもナチュラルで、


僕が誘えば、来てくれたり・・・来てくれなかったり。


でも僕は彼女の誘いには、精一杯こたえていたし・・・




まぁ、だから


ぶっちゃけ、そーいう関係。


頑張って築いているけど、踏み込んでこない。踏み出せない。


足踏みをいつもしているような、そんな状態。





ジョンヒョンは、元カノ以外には本当に冷めてた。


僕と彼女の関係は長いから、

とうぜんジョンヒョンが元カノと付き合ってた時だっていたし、


知ってたんだ。





僕がヌナに対してどんな気持ちでいるかを。





だから、こんなことになるなんて、夢にも思ってなかった。






仕事終わり。


撮影が長引き、



今日はヌナが楽屋に来ていることを知ってた。

先に終わっていた、落ち込んだジョンヒョンでもまた慰めているんだろうって、


いつものように軽い気持ちで思ってた。




だから、


ドアを開けて

中にいた二人が



キスをしていた時には




僕の心臓は凍りついた。





「んっ・・・んふっ・・・ふ…ぅ…」


「…ハァっ・・・ヌナっ…」



何度も何度も、貪るように口付けを交わす二人を・・・


僕はただ、黙ってみてた。





・・・動けなかった。



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