SHINeeの自由帳
□【テミナ】〜テミンとオニュ短編〜
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それから僕は、ヌナに嫌われてるんだろうなってことを意識した。
「姉さんは俺のこと嫌いなんだよね〜」
「なっιそんなことないよ…ι」
「当たり前でしょ。何?所属事務所のアイドル嫌いとか言っちゃってんの?空気読もうよ」
「〜〜ッッ!!」
俺としてはそんなの、会話してるだけで、ちょー満足。
君があわてふためく声をあげるたびに、
僕の耳はゾクゾクする。
「テミンって意外とサディスト的だよね」
神秘的な観察力を持つリーダーのオニュが、
ある時、彼女と話を終えて戻ってきた俺にそう言った。
「何ソレ?」
「好きな子にはいじわるするタイプでしょ?」
「僕が?」
「でもヌナはね、意外と何も関わらないミノの方が好みだったりするんだよ」
言われて、ハッとした様に固まった。
たしかにいちばん僕が彼女と話しているのに、
気がつけばミノばっかり目で追われてる。
「…そんなの・・・」
言い終わる前に言葉に詰まった。
ヌナに嫌われてる僕には、
スタートなんてしようがないよね――。
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