SHINeeの自由帳
□【甘い】〜テミン短編3作目〜
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「ジョンヒョンって、彼女に甘すぎるよ」
「まぁでも、彼女だし」←ミノ
「俺だったら無理矢理にでも言わせてるし」
「いや、それはテミナだけ」
ミノとテミンがそんなことを話していると、
奥の部屋が開いて、
キーとヌナが出てきた。
「いたの?」と、テミン。
「打ち合わせしてた」とキー。
「ほんとかなぁ?」と訝しげなテミン。
最近僕たちのお気に入りのヌナは、
兄、キーに取られつつある。
女性の心をすぐに鷲掴みにする術を心得ている兄。
強敵である。
「ヌナは送っていくから」
というキーに対して、
「「なんで?」」
と声をそろえるテミンとミノ。
ヌナは「大丈夫だから」と、そそくさと1人帰りそうな勢いだ。
結局強運の覇者、テミンが勝った。
姉さんは今にも泣きそうな顔になってる。
街灯の灯る夜道をてくてく並んで歩いてく。
「ねぇ、アイドルに送られる事務員とかいないから…ι」
「うるさいなぁ。俺が送るって言ってるんだからいいでしょ?」
「いやだって、逆に帰りが心配って言うか…ι」
「だまんなよ」
笑顔で振り返られ、それ以上テミンに何も言えなくなった。
ふいに、テミンが足を止めた。
「帰りの心配なんてしなくれいいんだよ」
足を止めたビルの前。
見上げた入り口のネオン看板に、彼女の体は途端に固まる。
「朝まで泊まってけばいいんだよ」
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