SHINeeの自由帳

□姉さんの秘密を教えてあげようか
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(部屋の中)







ジョンヒョン「…姉さん、」




「んー?」




眼鏡をかけて、くつろぐためのルームウェアー姿の姉さんが、

雑誌に目を通しながらテキトーに、俺に返事を返した。




ここは兄さんの部屋で。


本来なら俺は入れない。



けど姉さんは優しいから。「ヒチョルが帰ってくるまではいいよ」って言ってくれた。



兄さんがいつ帰ってくるかは知らない。


だから俺は、この関係がいつまで続くかなんて、知らない。



姉さんと"あれ"以来肉体関係はない。


姉さんがそれをさせてくれない。


押し倒すには…勇気がいるし、


何より、その後に姉さんにもう口も聞いてもらえないなんて状況にでもなったら、


それこそ俺もう生きていけない…


と、いうことをわかっているから。







ジョンヒョン「姉さん、」



「んー?」



ジョンヒョン「…ミノとなんか…あった?」



「……」




姉さんの動きが止まる。


(何かあったんだ…?)



俺は、雑誌の上に手を置く姉さんの方を見る。




そっと身体を近づけるように、姉さんに擦り寄ろうとすると、


バッ、と腕で払い除けられてしまった。



手の甲が顔にあたり、頬が少し紅くなる。



じん、となる痛みに頬を押さえる俺に、姉さんはキッとにらみ返してきた。


自己防衛だもん。
姉さんは、悪くないよね。



俺がそーいう顔をした時。


玄関がガチャッ、と開く音がした。




ヒチョル「ただいまー!上がれよ!」



リビングの向うの玄関で。兄さんが帰ってきた声がする。

声は一人じゃなくて。



女「おじゃましまーす」



見知らぬ女の声も一緒だった。






「…帰ろうか」




姉さんが。その瞬間、すっくと立ち上がって、俺を見る。



ジョンヒョン「…うん、」







玄関を通り過ぎるとき。

兄さんはなんでもない顔して、姉さんに「おーなんだお前来てたのかよ」って言って、笑いながら頭を撫でてた。


俺も軽く会釈して、兄さんの横を通り過ぎた。










暗い、街灯の下。夜道を、姉さんの後ろをついてくように歩いた。





ジョンヒョン「……やめちゃえばいいのに」



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