SHINeeの自由帳

□甘えん坊の称号
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【ラウンド1】



ある日。



珍しく兄さんがいなくて。


その日楽屋に行ったら、姉さんがひとりでソファーに座ってた。




僕はそっとその前に立つ。






「…?」



姉さんは僕に顔を上げて、何も言わない僕に小首を傾げる。




テミン「僕、思うんだけど」



「……???」




テミン「僕が本来なら一番末っ子で、甘えていい立場じゃない?」




「…え??」




要点のつかめない姉さんがまだぼかんとしてる横に、ボスンと腰掛ける。




テミン「僕だって甘えていいと思わない?」




そう言って。まだきょとんとしてる姉さんの膝に頭を乗せて、

ジョンヒョンがいつもしてるような膝枕の体勢になる。




「…???ど、どうしたの…?」




テミン「別に。たまには僕が甘えたっていいじゃん」



「そ、それは構わないけど…」




突然の対応に少し頬を染める姉さんが可愛くて、

首に腕をまわして唇を近づけようとしたら、


さすがにギュッ、と抵抗をかけられた。




テミン「…なに?」



「それはこっちの台詞。今、なにしようとした?」


テミン「別に?かわいーからキスしようかなーって思っただけ」



「な、なんで?ι」



テミン「兄さんとはしてないの?」



「し、してないよι」



テミン「そうなんだ。…あの人、キス魔だから気をつけて?…ッ、隙アリーっ!」





動揺した隙をついて、姉さんの首をぐいっとさげて、唇を奪う。




「…んんぅ…!」



暴れようとする姉さんの首根っこを押さえ込んで無理矢理舌を捩じ込んだ。




「…ちょっ、…ふはぁっ、」



姉さんが力いっぱい、僕の体を押し倒して。僕から離れる。




テミン「ねぇ、すきだよ」




距離を取った姉さんが、今にも泣きそうな顔をしている。




テミン「好きなんだけど」



「こ、困るよ…ι///」




テミン「キスも、その先も、全部教えてあげるから」




「///ι…い、いい。間に合ってるι」



テミン「照れなくても、気持ちいいところ全部探してあげるよ?」



「い、いいからιテミン、落ち着いて?」




テミン「このままずるずる兄さんのものにならないって言うなら、落ち着くけど?」




「テミン、どうしたの?」



テミン「いい加減僕の堪忍袋だってきれるってこと」



「テミン、」



テミン「好きなの。付き合ってよ」




「……」




姉さんはちっとも頷いてくれなかった。




テミン「いつも、"いいよ"しか、言わないのにね」








悔しくて。



苦しくて・・・





涙が出そうだった。

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