SHINeeの自由帳[
□4th anniversary
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アイドルの寿命は短い。
3年間学生のうちに応援してくれていた人たちが、進学して、あるいは就職して。社会人になってからもまだ変わらずに応援してくれるかどうか。それは、一握りのひとしかいないような気がする。
多くが、変動のあるこの世界で、主に3年を目安にしている。多く見て4年。今年は、節目の年であったように思う。
オニュ「・・・寂しくなるな、君が応援してくれなくなると」
「・・・ええ、」
君は綺麗に笑って、トランクに荷物を詰めた。
長く・・・それこそ、デビューする、もっと前からずっと。練習生の頃から、僕を応援してくれていた、君。真っ先にファンサイトをたちあげてくれて、この4年間。僕のためにずいぶんと力を尽くしてくれた。
そんな君が今日、僕のファンを辞めて、とおくに旅立つ。
オニュ「4年間・・・・本当に、どうも・・ありがとう」
伏す目がちに真面目な顔をして言うと、
君は少しだけ寂しそうな顔をするんだ。
ほんとうは、僕を置いて行こうとする君に・・・・僕の方が寂しいのに。
「また・・・新しいファンクラブは、できるから・・」
オニュ「・・・・うん」
わかっているよ、そんなことは。でもほかに、何を言うべきなのか、言葉は急にでてこなくて。僕は口を噤んだ。
なぜ、ここで・・・君が、僕を置いていくのか。
ネットはどこの世界にもあるのに・・・
なぜ、ファンクラブを解体させなければならなかったのか・・・
近くにいなければ・・・
僕を応援していることにはならないのか・・・
さまざまな思惑が、浮かんでは、混沌の中に沈んでいく。
「・・・・・こんなことを・・・さいごに言うのも何なんだけど・・」
オニュ「え、なに?」
彼女は乗り込む車に手を置いたまま、顔をあげて、少し潤んだ瞳で僕を見上げた言った。
「さようなら、オニュ・・・・・・・。また会いましょう、ジンギ・・」
その言葉に、僕の心はじんわりと熱くなった。
(さようなら、僕を応援してくれた君。また会いましょう大好きなあなた。)
4th anniversary
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