EXO2
□EXOに告白されたら…@
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EXOに告白されたら…@セフン
セフン「ヌナ!ヌナヌナっ!ちょっと待ってっ!」
わたしは衣装係のスタッフの一人。下っ端だからまだ、新しく入れる服をカタログ見て決めたりとか・・オンニたちみたいにはなれない。
私にできることと言ったら、きちんと洋服が返却されてるかどうかをチェックして、そのカートを衣装庫まで運ぶこと、くらい。
今日も服を数え終わって、無事に回収して衣装庫に戻る途中だった。
セフンが、名前を叫びながら走ってきて、わたしを止めるから、私はその場に止まって振り返った。
セフンは最近よく私に話しかけてくる。
話し返さないと自分で衣装を破いて、「ほら、ほつれてるでしょ?」と言ってくるからたちが悪い。
わたしはセフンにお願いを言われたら極力迅速にきくようになった。
それが、彼と付き合っていく上でいちばん大事なことだから。
だけど、これを返せばもう仕事が終わる・・って時に話に来られるような用事はない。
わたしはちょっと眉間にしわを寄せた。
「衣装の買い取りのことなら、オンニたちに聞いて?わたしはわかんないから」
セフン「服のことじゃなくて、ヌナのことなんだけど!」
はぁはぁ、と走ってきた息を整えるセフンに、私は今度は目を瞬かせてきょとんとした顔をする。
「わたしの・・・なに?」
セフン「ヌナ、彼氏とか・・いるのっ?」
「いるの・・て、セフンにそれ何か関係あるの?」
セフン「いい、からっ!」
「い、・・い、ないけどι」
しぶしぶ答えるようにそう言うと、セフンは途端に、にまぁと嬉しそうに笑った。
セフン「じゃあ、今日からヌナ、セフンの彼女ね」
「・・・・は?」
セフン「セフンの彼女になるの、いやなの?」
「いや、いやじゃあないけど・・・・あ、いやいや、そうじゃなくて・・」
セフン「やじゃないんでしょ?」
「だからそうじゃなくて・・」
セフン「ヌナは、セフンの気持ちをもてあそんだの?」
「いやいや、もてあそんでない!」
セフン「よかった・・・。とりあえず、携帯買ってきたから、これ、使って。後でメールする」
「え?なに?これ?」
セフン「何って?・・ぬなの、携帯だよ??」
セフンは、それがなにか?って顔をして、それをわたしに渡すと、さっさといなくなっていってしまった。
私がこの、携帯をくれた彼に縛られるようになったのは、そーいうわけ、なのだ。
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