EXO2

□EXOに告白されたら…@
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EXOに告白されたら…@クリス





クリス「あ〜〜・・あ〜〜・・じゃあ、まぁ、そう・・い・・云った、かも、しれない、よね。うん…ごめん、ほんと。うん、稽古入ってるの忘れてて・・・ご、ごめんね?気を付けて帰ってね?うん、うん・・また、連絡する」




クリスはそう言って。ピッ、て携帯を切る。


着信で来た数字の羅列の番号を見ながら、「誰だったっけな〜〜??」って言いながら出た相手だったのに、「また連絡する」は、明らかに、ないんじゃないの?


と。私はいかにも訝しげな顔。




クリス「そんな顔すんなよ。誰にだって酒に酔った勢いで誰だかわかんない子をひっかけちゃうことくらいあるでしょ?」


「ないよ。そんなのカナダ人だけだよ」


クリス「おまえカナダ人馬鹿にすんなww」


「じゃあ中国人」


クリス「てきとうなこというなよ」


「どうでもいいけど、さっきからそれ、雑誌・・・・反対向きだよ?」


クリス「ん?・・・・あ〜・・だからお前・・話が・・、ある、つったろ?」


「電話に出たのはそっちだよ」


クリス「電話の前の話だよ!おれがお前を呼び出した理由だよ!」


「なんなの?いつもみたいに部屋片してとかだったら帰るから」


クリス「いや・・だから・・・」



クリスは頭をぽりぽり掻きながら

言いにくそうに言葉を詰まらせる。


わたしは反対側のソファーに座って雑誌を読んでいたけど、彼が何か真剣に言いたそうなので、本を閉じることにした。

こんなこと、5年も一緒に居て初めてだ。


10代後半もいいところで練習生になったクリスは、今年でもう22歳。韓国年齢で23歳と同い年だ。

自由奔放なダチに、我ながらずいぶん振り回されてきたと思う。


「なに?なんなの?」


わたしはマジでこのどうしょもない、成長する部分が全部身長にいきました、みたいな男を見上げて言う。



クリスはまだ困ったような顔だったが、

じっと見つめてるとそのうち、両手を服で擦りながら近づいてきて、膝をついて床に座り、正座した自分の太ももに手をのせて私の方をじっと、見上げた。



クリス「あ、・・あの、さ・・」


「え、え・・っなに?ι」



かしこまったクリスに動揺する。刹那、




クリス「おれと・・・・つきあって、くんね?」



「・・・・え、えっ、いま・・?」


クリス「おまえ・・今さら・・だからこそ、このタイミングじゃないと言え・・なくね・・」




そう言って彼が見せてくれたのは、新しくデビューするアイドルグループの構成メンバー名簿・・・



「え・・うそ、でしょ・・?」


そこにはたしかに、いちばん上のクリスの名前がある。


クリス「ちなみに、これを報告したのは、今、おまえがハジメテ」


「え、ちょ・・っ」



動揺する私の手に握らされたのは、小さなダイヤのついた指輪。



彼がEXOになった日。私は彼に告白されました。







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