EXO2
□最悪な結末
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ベクヒョンがそのことに気づいたのは、
彼が、彼のロールモデルだと言われた男性アイドルが、純粋に気になったから。
シャイニイのジョンヒョンと言えば、その時代じゃもう知らないものはいなかった。
だから、ベクヒョンも少なからずそれがロールモデルだといわれてうれしかったし、自分はそれを越える存在になるんだと、意気込んだりもしていた。
ただ。真似をするからと言われたら、何から何まで真似をすべきなのか悩んだ。仕草や、言動だろうか?それとも容姿?
ベクヒョンは悩みに悩んで、とうとう彼のあとをついていった時に、知った。
"彼の本当の姿"を。
「・・・・うそでしょ」
それは、彼が子供の父親であるかのような姿。
女の人が抱き上げるまだ小さな子供を、ジョンヒョンはまるでいつものことみたいに抱き上げて、その子に優しく笑顔を向けた。
まるで家族そのものみたいだった。
ベクヒョンは不思議な気持ちでいっぱいだった。
頭を鈍器で殴られたようにクラクラする。
息が出来なくて目が回った時に、目の前が万華鏡みたいにキラキラするあれじゃない。
もっと黒くって。そうだ、暗転だ。視界が一気に真っ暗になった。
そんな気持ちだった。
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