夢物語
□番号4274の少女
2ページ/3ページ
俺はVOCALOID 01 初音ミクのソフトを買った。
前から欲しかったので、テンションは最高潮。
家に帰ると、パソコンへインストールした。
それが悪夢の始まりだった。
最初に出てきた画面から、もう、おかしかった。
画面が真っ赤になり、フリーズ。
パソコンを叩いて何とか画面が変わったと思うと、赤い髪の少女が出てきた。
明らかにミクでは無い。
よく見ると口元が微かに動いているのが分かる。
俺は目を凝らして見た。
『コッチニオイデ。入レ替ワリマショウ』
確かにそう言っていた。
俺は驚いて逃げようとすると、画面が消えて、少女が出てきた。
「うわぁ!!!!!!!!!!」
俺は必死で逃げた。
その少女がミクなら跳んで喜んだのに。
それは紛れも無く初音ミクなんかではなく、どちらかと言えばホラーに出てくるようなキャラで。リングの貞子を思わせた。
『逃ガサナイカラ』
少女は鎌を持ち、俺を襲おうとしている。
体が上手く動かせなくて、足が絡んで転けた。
四つん這いになり、必死で逃げようとすると、目の前に大鎌を持った少女が立っていた。