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□鈴蘭 アベマリア
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「すまん!許してくれ、突然殴ったりして悪かった!」
09.アベマリア
「別に気にしてねーし。許すも何も俺が突然来たのがいけねーんだ、侵入者だと思われても当然だよ。
俺のほうこそ悪かった。」
清広が同い年だったことが判明して、
好誠さんと柳さんが一から清広に説明して、
河内が清広を3発ぐらい殴ったあと
清広は私に土下座をして謝った。
私も丁重に頭を下げさせてもらった。
「それはいいとして、好誠さん。
俺サングラス取りにきたんすけど。」
そう、ここに来た理由は他でもない。
数日前にブライアンに忘れていった私のサングラスを、武装の人達が持っていった
と、マスターから聞かされたからだ。
しかも、
「返して欲しかったら、取りに来い」
という素晴らしい挑発もついていた。
ここ3日程度は面倒で取りに来なかったけど
さすがにサングラスなしの生活は、兄貴を知る高校生に絡まれて厄介だ。
「おお。そうだったそうだった」
素敵に微笑んだ好誠さんは、
次の瞬間とんでもないことを言い出した。