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□鈴蘭 護る。
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フト我に返ると、
かなり恥ずい状況だということに気が付いた
12.護る。
「わ、悪ぃ・・!」
肩を掴んで自分の体から天海の身体を半ば無理矢理離して、
俺は天海の顔を見ないで立ち上がった
(・・・な、なにやってんだ、俺)
「べ、別に深い意味とかはねーからな。
テメーがなんか、その、つ、辛そうだったから・・・」
しかも、中坊みてーな言い訳。
「はは、ありがとうございます
そんな心配までしてもらって、
なんかすんません」
それでもお前は微笑った。
照れたように、目を伏せた。
「でも、すっげー元気出ました!
ありがとうございます、ホントに」
「・・・・やっとお前らしい顔になったな」
可愛い後輩、
なんて柄でもねーくせに。