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□鈴蘭 色んな出会い
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「無視してんなよ!起きてんだろ!?」
「うっせぇよ!!!でっけぇ声出すなこんの腐れバンダナ!!」
(そうだ、こいつしかいない。)(俺に殴りかかってきたあいつだ)(屋上で聞いた“クロサー”だっけ?)
「腐・・・!テメー喧嘩売ってんのか、あー!?」
「はぁ?何言ってんだ!お前が最初に喧嘩売ってきたんだろ?
言わせてもらうけどな、寝てっとこ起こされんのがB型は一番大っ嫌いなんだよ!」
(・・・知らねーよテメーの血液型なんか)(つか全国のB型の方々に謝れ)
私はサングラスを掛けなおしながら、フラフラと立ち上がった。
まだクロサー(本名分からん)の大声が耳で共鳴していた。
いい加減鳴り止め。
「で、何だ。人のこと起こしといてよ、何?俺に用事でもあんの?」
欠伸混じりの声が自然と出てきちゃったけど、細かいことは気にしない気にしない。
「・・・用事っつーか、お前一年戦争見なくていいのか?」
一年戦争・・・あ。そうだった。
「何、もう始まってんの?」
「とっくに始まってる。今丁度、月島対八板が終わったとこだ」
「えええ、花の試合終わったの?じゃー見る意味ねーよ。で、花どうだった?勝った?」
「月島か?勝ったぜ。…一発で決まった。すげーパワーとスピードだった」
(正直、あれは俺でも勝てる気がしねぇ)