小説(短編)
□拍手SS置き場★
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恋人の進展
今日こそは!…と、瀬那は意気込んでいた。
憧れの存在だった進からの告白により、晴れてお付き合いをする事になったのだが…。
付き合い始めて早1ヶ月…チューもしていない事に瀬那は不満でいっぱいだったのだ…。
「進さん…聞きたい事があるんですが」
「ん?何だ?瀬那」
今、2人が居るのは進の自室だ。
付き合い出してから瀬那は度々、彼の自宅に招かれていた。
ギュッと、掌に力を込めて真剣な顔付きで進の顔を見つめる
「…瀬那?」
「…進さんは、僕としたいとか思わないんですか!?」
「……………」
瀬那は顔を真っ赤にして、進を見るが彼はポカンと呆けている。
進は口元に手を当てて暫く考え込む仕草をしていたのだが…。意を決したかの様に、凛とした声を発した。
「…したいに決まっているだろう…良いのか?」
「はい」
ガバッと、後ろにあるベッドへと押し倒されて瀬那は焦った。
「し…進さん!?」
「…お前に痛い思いをさせたくなくて必死に我慢していたと言うのに」
「え?え?」
瀬那は『キス』を求めていたのに勘違いした進によって全部、美味しく食べられたのでした♪
end☆