小説(短編)

□拍手SS置き場★
1ページ/14ページ

恋人の進展

今日こそは!…と、瀬那は意気込んでいた。
憧れの存在だった進からの告白により、晴れてお付き合いをする事になったのだが…。
付き合い始めて早1ヶ月…チューもしていない事に瀬那は不満でいっぱいだったのだ…。

「進さん…聞きたい事があるんですが」

「ん?何だ?瀬那」

今、2人が居るのは進の自室だ。
付き合い出してから瀬那は度々、彼の自宅に招かれていた。
ギュッと、掌に力を込めて真剣な顔付きで進の顔を見つめる
「…瀬那?」

「…進さんは、僕としたいとか思わないんですか!?」

「……………」

瀬那は顔を真っ赤にして、進を見るが彼はポカンと呆けている。

進は口元に手を当てて暫く考え込む仕草をしていたのだが…。意を決したかの様に、凛とした声を発した。

「…したいに決まっているだろう…良いのか?」

「はい」

ガバッと、後ろにあるベッドへと押し倒されて瀬那は焦った。
「し…進さん!?」

「…お前に痛い思いをさせたくなくて必死に我慢していたと言うのに」

「え?え?」


瀬那は『キス』を求めていたのに勘違いした進によって全部、美味しく食べられたのでした♪




end☆
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ