マリアのへタレ小説

□山獄 sunao
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授業中に中2じゃあるまじき態度を取る獄寺でも、授業をサボるのは初めてだった。
(アイツがいねぇのに授業なんてやってられっかよ)
アイツというのは山本の事だった。山本は昨日の夜にあったが家に帰ったのは2時だった。
(あの野郎・・・むちゃくちゃやりやがるから・・・)
はぁっと溜息をつき、コンテナの上に寝転がると小麦色の肌をした少年が顔を出した。
「よっ!ごーくーでら!」「・・・山本」
山本だった。夏の日差しに負けないくらい明るい顔をしている。
そんな笑顔から獄寺は眼をそらし山本に聞いた。
「お前、今日は休みじゃなかったのかよ?」
「んー?いや、ただの寝坊。・・・誰かさんを満足させるのに大変だったからなぁ・・・」
山本がにやっと笑うと獄寺がキレだした。
「なっ!!テメーどういう意味だ!満足させてんのはこっちだろ!」「アハハハハ!そうカリカリすんなって!」
山本が笑い飛ばしたが獄寺は機嫌をそこね、むこうを向いてしまった。
「あのー・・・獄寺・・・キレてる?」
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