マリアのへタレ小説

□神アレ 毒気
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「ふーん・・・そうなんだ」「・・・なんだよ」

僕の口から言える事じゃ・・・

あの言葉が気になって 気になって

結局自分では分からず、リナリーに聞くという状況だが、なぜか無駄にリナリーがニコニコしているのに神田は舌打ちした。
「神田・・・それってさ 考えてから私の所に来た?」「あぁ」「ホントに考えた?」「あぁ!」
するとリナリーが思いっきり笑い出した。
「アハハハハハハ!おっかし・・・」「オイ!なにがおかしい!」
リナリーが涙を拭きながら神田の肩を叩いた。
「あのね、神田。神田がアレン君の事好きなのは私からみてもうとっくに分かる事なんだよね」「!!なっ!!」
神田が紅い顔をしてリナリーを見た。
「だから神田も同じ様にアレン君に面と向かって好きっていえないの。私の言いたい事わかる?」「・・・だいたい」
「・・・まぁ少し落ち着こうか!コーヒー淹れるわ」

モヤシが俺を好き?

(ないない。あのモヤシに限ってそれはない)
神田はアレンの紅い顔を思い出した。
(普通野郎が野郎に向かって紅くなったりしねえよな!?)
神田の頭がぐるぐるになってきた。
(おちつけ!俺!こういう妄想はよくない!眼をさませ・・・ちょ・・・モヤシがぁぁ)
「神田!!!」
大きい声に神田が驚いた。
「なに?どうしたの?」「いや・・・なんでもねぇ・・・」
(妄想してたなんていえるか)
ふたりでコーヒーをすすった。神田も少し落ち着いたらしい。リナリーはその神田の姿をみて、
「それじゃあ、神田はアレン君に告るんだよね?」「!!!」
神田がコーヒーを噴出した。咳をしながらリナリーを睨むとリナリーがニコッと笑った。
「・・・神田 早くしないと・・・取られちゃうよ?急がなきゃ」
神田はその言葉を聴いてある男を思い出した。
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