CP短編
□キミが好き
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「悪いとこ?そっかぁ?」
呑気なユノの声が腹立たしい。
「そんなところが好きって言われても、全然嬉しくないッ」
ユノがクスクス笑い始めた。
「じゃ、どこが好きでいて欲しいの?」
膨らませた頬を長い指で軽く突付かれ、オレは一頻り考えを廻らせた。
「う〜ん、例えばぁ、可愛い笑顔、とか?」
――ユノに向けて、とっておきの笑顔ビーム!にっこり〜
「そうだな、よッ!ミルクチョコレートが似合う男の子ユチョン!」
――…ユノが手を叩いて笑ってる……むかつく
「……そ、それとか、ハスキーな声とか?」
「確かにッ、エロボイス・ユチョン!」
――あ〜あ、顔くっしゃくしゃにして、涙滲ませて笑ってるよこの人、ほんっとムカつくッ
白目剥いてユノを睨みつけていると、何を勘違いしたのか、
「おお、銀河系宇宙一の美男子ユチョン!」
だと。
――ユノ、笑いすぎ…やだもう、そんなにオレって魅力ないわけ?
ユノの服の袖を掴んで立ち尽くしたまましょんぼり俯く。