長編
□scene.11
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そんな二人の様子を、目を細めて見ていたユノは、「なんだか、親子みたいだな」と、可笑しそうに呟いた。
ジュンスが「ジェジュンお母さんですね」と、うきゃうきゃ笑う。
ジェジュンは口を尖らせながら「いいから顔洗って来い!」とジュンスを洗面所に送り出した。
「オレ、ジュンスのお母さんかよ…」
「イヤか?じゃ、お父さんでもいいぞ?」
恨めしそうに睨むジェジュンが可笑しくて、ユノが追い討ちを掛けてからかう。
その時、何かひらめいたジェジュンが弾んだ声をあげた。
「そうだ!じゃぁ、オレをユノの奥さんにしてッ!」
「……は?」
ジェジュンの突飛な発言に、ユノの思考は「はてな?」が飛び交う。
――俺の奥さん…?て、ジェジュン男だよなぁ…男同士で結婚??
その意味を訊こうとした時に、背後から声がした。
「どういうことぉ〜?」