ユノがレッスン場で踊っている。
ジェジュンは深夜に帰宅するユノを待っていたが泣き疲れて睡魔との闘いに敗れ、逆に遅刻しそうになり慌てた。
ユノがいつ帰って眠って着替えて出掛けたのか、情けないことに、まったく気付けなかった。
光を集めるユノのダンスはいつ見ても小気味よく、注目の的だった。
休憩に入る彼のもとには、先を争って「ユノヒョン、ここ教えて?」とステップを習おうと後輩が押し寄せるのは毎回のことだ。
いつもなら遠くからでもユノを眺めているだけで満足できた。
ジェジュンがユノの元彼女を好きなのだと勘違いしたままの今となると、とにかく誤解を解きたかった。
しかし、その誤解を解くためには、ユノにもう一度キチンと告白しなければならない。
あれ以来、目も合わせてくれなくなったユノにもう一度告白することは、ジェジュンにとって大変な勇気を伴う。
そしてユノの反応を予想して、ジェジュンは怖気づいた。
しかし、このまま捨て置いて、ユノの別れた彼女を共有するようなことになれば、親友のポジションすら危うい。
どうしたもんか、と膝を抱えて思い悩むうちに、どんどん意気地なしになっていく。
「…はぁ〜…」
「はい!今日のジェジュン兄さん、ため息7回目〜っ!」
ギョッとして振り返ると、太陽のように明るい笑顔のジュンスが居た。
体育座りのジェジュンの隣に滑り込んで来るジュンス。