長編

□scene.4
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ダンスレッスン場

「いいなぁこの曲…ねっユノは?どう思う?…」

「…う、ん。いいんじゃないか?」


ジェジュンの無邪気な弾んだ声に、ユノが、ほんの少しの戸惑いを見せて答える。

ダンスがあまり得意ではない二人の先輩は、1週間という厳しいスケジュールの振付をユノに任せるつもりなのだろう。

デビューをきっかけにバイトは辞めてたが厳しい時間との闘いの中、ユノは振付の完成に向けて余念がない。

リピートのままのCDデッキ。

鏡の前で何度もステップを繰り出しているユノの姿に、振り真似しながらジェジュンはひたすら「ユノ、カッコいい…」と見惚れていた。

「ちょっと休憩しよッ」と、落とされる電源。

荒い息のまま流れる汗をタオルで拭い、壁に背中を預けて座り込んだユノに、飲みかけのペットボトルを差し出す。

「お、サンキュ」と軽く受取り喉を上下させる横顔を、ジェジュンはじっと見つめる。

――…ユノと間接キスだ…ッ

ニコニコ顔に拍車がかかりながら、返されたペットボトルにジェジュンが唇を付けようとした瞬間に「あのさ…」と、横顔を見せたままでユノがぼそりと話し始めた。


「こないだのこと、ごめんな?」

「…?え?」


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