長編

□scene.4
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一瞬、何のことか分からず、小さく首を傾げるジェジュンに、ユノは向き直って続ける。


「……ジェジュン、言っただろ?…俺が彼女と別れてくれて嬉しかった、って…」


ジェジュンは、突然背に冷や水を掛けられたように萎縮して小さな声を返す。


「あ…ッ、…う、うん…」


もちろん、忘れていたわけではない。

グループデビューの、たとえそれがバックダンサーであっても、その大事に浮かれて、なし崩しに流してしまえたらいい、と、秘かにジェジュンは願っていた。


「俺さ、彼女とのこと吹っ切れたつもりでいたんだ…」

「…うん」

「でも、ジェジュンに言われて、やっぱまだ思い切れてなかったんだって、気付いた…」

「そ、なんだ…」

「だから、ちょっと辛くて、冷たい態度取っちゃって、悪かったよ。ごめんな?」

「…いや…、こっちこそ、ごめんね…」

「でも、さ、もう完全に吹っ切れたから大丈夫ッ、ジェジュンを応援するよ!」

「…え?」


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