――ダメだ、ユノは勘違いしたまんまだ。でも、本当のことを今言ってしまったら、親友の座もなくなるかも…そんなの…そんなの、絶対にイヤだ!
ユノの、真っ直ぐに見つめるキレイな瞳に気圧され、ジェジュンは曖昧に言葉を濁した。
「う、ん…ありがと…」
涙がこみ上げそうになるのを必死で抑え、ユノに笑顔を向ける。
ジェジュンを見つめる爽やかな笑顔のユノに、僅かな怪訝な色が浮かんだその時、二人のヒョンがレッスン場に入って来たのが鏡越しに見えた。
「お〜い、ユノッ、振りはどこまで出来た?」
レッスンが再開され、ジェジュンはホッとした。
あのままユノを見つめていたら泣き出してしまいそうな激情にかられて、何を言い出すかわからない自分が怖かった。
何より、ユノを失うことが怖かった。
――ユノは、ユノだけは、絶対に失いたくない!どんな形でも側に居たいんだ
振りうつしのレッスンは散々で、怒られてばかりいた。
ジェジュンはもともと歌が得意であって、ダンスは苦手としていた。
ユノの背中を…鏡に映るユノを…求めれば求めるほど、小さな絶望感で涙腺が緩みそうになる。
――オレは、ダンスもユノにも、全然追いつけない…