長編

□scene.7
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「よッ!ジェジュン。また一緒だな。こういうのって腐れ縁?」


振り返ると愛しい笑顔と憎まれ口があった。


「く、腐れ縁じゃねぇ、オレとユノはなぁ運命共同体なんだよッ」

「アハハッ!ジェジュンと一緒なら、でっかい目標も叶う気がするよ…。本当にお前の歌声は世界に通用する。俺の運命共同体、頑張ろうな!」

そのせいで幼い印象を与える白い八重歯を覗かせてユノが笑う。


「おうッ!任せとけッ!」


素直に差し出されるユノの手を握ると、その両手を互いの胸に上げて肩をぶつけ合う、二人だけの挨拶。

こんな子供っぽい触れ合いさえ、ユノとなら幸せを感じた。


――そうだ、これから先、ずっとずっと…ユノと一緒だよ?オレはずっと傍に居る


互いの両手が離れた後も、ジェジュンはユノを熱の籠もった瞳で見つめ続けていた。

そこに、「は〜い」と片手を掲げて、ジュンスがあの愛くるしい笑顔を浮かべ二人の中に入ってくる。


「ボクも入れてくださ〜い!」


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