小説
□先生v
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なぁ……せんせー。
あれからどれくらいたつんだろうな。
もう、何年も前みたいだ。
なあ…………
先生ッ……!!
「ん………ふぁぁぁぁ… 先生…」
「おい。土方? おい?」
「……んッ!!!」
あれ、俺、何してたんだ……?
先生の声が聞こえる………
「起きろって!」
「んなッ! 先生!!」
「お前なあ。堂々と屋上で昼寝って。5時間目終わったぞ?」
「あ…。俺昼寝してたんスか?」
あぁ。そうか……。 寝てたのか。俺。
でも目が合わせにくい。
俺は…先生に好きだって言っちまった…。
いつかは分からないけど……
恥ずかしすぎて覚えてねぇや………
「あのな、俺に構ってほしいのは分かったでもサボってまで俺に会いたいのか?」
「ちっ、ちげぇよッ///」
俺、顔赤くねぇかな………
…………………………。
うつむいちまった………
こんな顔見せらんねぇ。
「おい。土方?」
あ、やべぇ
『涙』
出てきちまったよ……………
「土方…?えっ…泣いてる?」
慌てて涙拭いて
言った
「なっ泣いてねぇって…///い、言ってんだ……ずびっ……」
「ほら。目赤いぞ?」
「ぐずっ………。」
「ほら行くぞ」
「ど、どこに……」
「ほら」
心臓。
音、聞こえてないかな。
先生が
俺の手握ってる……
「せ、先生っ//手……」
ずんずん進んでる
俺は引っ張られるみたいに
誰も居ない保健室に連れてかれた。
「な………何するつもりだ」
「そんなに泣いたら目が腫れるぞ…?」
と言うと
先生は、保健室の冷蔵庫から
氷のアイマスクをとって
先生の持ってたハンカチに包んで
渡してくれた。
「はい」
ニッコリ微笑みながらな。
「ありがとうございます…」
「なあ。なんであの時逃げたんだ?」
「………。それは…」
あの時というのは
俺が先生に
告白した日。
俺は告白したあと
怖くなって逃げた。